2018年3月17日土曜日

「道東誘致大作戦」に参加して@流氷ガラス館2F

憧れ続けた小さな暮らしは素晴らしい。
あるのは、湖とカヌー。コーヒーとマフィン。氷濤まつり。ボードとスノーシュー。風の音。同じ顔ぶれ。
宙に浮いたいろんな人の気持ちとか。何とはなしに積み重ねてきたからこそ味わえる代物だから有り難いっちゃ有り難いのだけれどね、‥という珍妙な息苦しさがあればまた一方では貴重な同士と気遣い合ったり。「お互い様」って良い言葉。

まー、何というか、何はなくとも、長き冬を越したのだからやっぱり、遠くへ行きたくなるのが人間の性ってやつでしょう。新しい風に吹かれたい。
何だろう。この切なる願望は。知らないモノと出会いたい。驚きたい。興奮したい。ひょえーってなりたい、ってのは。
季節はもう春なのだから。春を迎えに400キロ。


2011年晩秋、松澤家のハイエース旅に便乗したとき以来の網走へ流氷目当て‥ではなく、オモシロイおじさんたちに会いに行ってきた。
能取岬(のとろ。何度も「のとり」といってしまうので自戒のため)で流氷&オオワシという最強鉄板コラボも見れて大満足。

ちなみに400キロというのは、東京から直線距離だと神戸に着いてしまうキョリである。

狂った夜。最高。
久々味わうこの感じ。待ってました。脳みそが喜んでいるのが分かる。

このイベントについては説明が非常にややこしいので、コチラをご覧ください。
道東誘致大作戦


まさか、北海道で。札幌でもない町で。ま、まさか、釧路でもなく、網走で。
山上木工@津別】のISUが並んだステージ。



左から、柳下 恭平さん 徳谷 柿次郎さん 小倉ヒラクさん 藤本 智士さん 小林 直博さん、木村さん(【ALL YOURS】店主)

東京では毎日のように繰り広げられている超刺激的なイベントが、まさか、モヨロ人を生んだ東の地で開催されるなんて。感謝、感激。時代が網走に追いついた革新的一夜。

‥ん?んん?
新宿BERGの迫川副店長は「ゆらぎが必要」と言っているが、こ、この感じはゆらぎどころではないぞ。だ、大丈夫なのか?!!
このトークイベントの終着点はどこだ。狙いは?設定すらないような気がむんむんしてきたぞ。
思えばぼくは何に期待したんだっけ?動機は。何のためにここに来たんだっけか。

とにかくめちゃくちゃ「楽しそう」だったから。そう、なんか、「すげー楽しそう!!」それでここに来た。

推察するに主催側もおじさんたちをあちこち面白いところへ案内することに一生懸命でこのトークイベントまで考える余力がなかったのかなあ、とかとか。

なんとも言えない緊張感や先の見えない展開に不安を抱えながら、
そこはおじさんたちが臨機応変に公開ダメ出しをしつつ、テンポアップして調律をとっていく。
突然の司会指名の大役を柿次郎さんがさらっとこなす。

とりあえず、場所と人とのギャップだけでまずオモシロイ。

何っていうか、何か久々味わう外的・人的刺激。楽しいぞ。こういう刺激は湖に暮らしていてもやっぱり必要だ。
素晴らしい景色に埋もれたいのと同じくらいぼくは面白い人に出会いたいという思いが強くあるようだ。

live感live感。

トークイベント後は常呂の前園風イケメン漁師さんの料理をつまみながら、気さくすぎるおじさんたちや各地の面白ローカルズと酔っ払いふれあいタイム。
この時間内に奇遇にもカヌー乗りと遭遇。しかも二人も。ニッチもいいとこ(ろ)。

発起人拓郎さんの今後の展開も楽しみ!
発起人拓郎さんeyes→道東誘致大作戦を終えて思ったこと


冬の間に著作を読んでいたら、本人に会えた。かわええ。
妖精のような雰囲気。しかし、実際のトークはきれっきれ。エッジ効きすぎやん!
ツッコみどころはしかし的確すぎて気持ち良い。
ニーズを重要視し、何のために人がここに集っているのか、集ってくれているのかを大事にしたいがための愛あるムチの嵐。偽らない人だなあ。
「良いことはとがっていると伝わりにくいから分かりやすくパッケージ」

分かりやすいのって大事だよな、やっぱり。トリッキーな言葉選び。
一気にファンになってしまった。
発酵デザイナー:小倉ヒラク氏 from 山梨。



長い冬が北国にはある。冬が半年、つまり、考える時間が沢山ある。
人と会えないとか、遠出が難しいとか、道産野菜がなくなる、とか色々あるけれど、考える時間がある。ユニークな思考だったり感性が生まれる。街は立ち止まることが許されない。
色々なものが離れているからこそ可能性を孕んでいる。
‥etc

そんなこんなで、網走川沿い(小樽運河より好き)で忘れ得ぬ夜を体感してきましたとさ。


「発酵文化人類学」(木楽舎)を手に。

出会った道内あちこちの超個性派ローカルズの皆さま方、ありがとうございます!

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