2017年11月30日木曜日

一粒万倍日のご褒美はカレー屋からの夕日

ハプニングから始まる一日があってもよい。
おかげで、会いたかった人たちと久しぶりにゆっくり話す。


長沼。「シャンディーニヴァースカフェ」(やっと名前を覚えたけれど、彼らは彼らで「ペンネンノルデ」を覚えられずにいる。わはは。そうだよな。ややこしい名前仲間。)からの夕日。
中にこもっていると何とも思わないけれど、
外から見たら、支笏湖が夕日を飲み込んでいた。いや、夕日が支笏湖に飛び込んでいくのか?
あの光の中にぼくらの暮らしがある。

まさか、あんなところに穴ぼこがあるなんて。
穴があったら入りたい。これは何の性??

新たな予感はいつもカレーから。ここのカレーしか外では食べなくなっているなあ。

2017年11月29日水曜日

手離すことでしか得られない自由


photo by Chika.O

「‥ほとんどの人は、何かをあきらめなくてはならないという点に目が行ってしまう。

だが、人生とは皮肉なもので、人生をもう一度信頼する勇気、もっとつながりあった生きかたを受けいれる勇気を見つけたとき、
手ばなす少々のものよりもずっと充足感と意味とはりあいに満ちた何かを手に入れることになる。
たしかに最初のうちは喪失感を覚えるかもしれないが、
そんなものはたちまち、おそらく人生ではじめて経験する<自由>と<つながり>の感覚に取って代わられる。」

『無銭経済宣言』マーク・ボイル/訳吉田奈緒子/紀伊國屋書店

2017年11月28日火曜日

秋気温だけど「ウィンターカヌークルージング」

冷え冷えの11月。シャンとするのに慣れたところだってのに、何だ今日は。あたたかすぎるぞ、気温7℃、微風。うーん、ぬるい。ぬるすぎる。


氷の迫力が足りないなあ。

ん?カヌーに興味あり?

とりあえず動かしてみますか。

‥な、なんだこりゃー!となる。

一本のぼっこで艇を全方位に動かせる自由度の高さ。一人の華麗さ。二人のバリエーションの多さ。
カヤック?カヌー?何がどう違うの?手軽なのはどっち?

何をしてどこで遊びたい?

JSCAの講習で見聞きして感心したネタを早速使ってみる。自分の腑に完全に落ちていないとぼくの場合はそれっぽくはならないのだが、知識は蓄えているだけでは腐ってしまう。インプットしたらアウトプット。繰り返すこと。

技術より感性。理屈より快感。
さして興味を持てずにいた技術の言語化、あれ、面白くなくなくないじゃん。
(個人的革命的変化)

ツアー状況次第では店が突然閉まったりすることがあるかもしれません。ご了承くださいまし。

2017年11月27日月曜日

「私だけの時間なの」

一日は24時間。


その時間すべてを自分のためだけに使える人はそういない。
24時間のうちの15分間。
閑散期の静かな温泉街の小さなカフェでコーヒーを飲む。
その人は、やさしい顔をしながら目の前の景色を、にんじんケーキを、過去でも未来でもなく「今」というこの時間を慈しんでいた。
「(‥かくかくしかじか‥)私だけの時間なのっ」

一杯のコーヒーは一人の女性を少女に戻す。‥こともある。

物語はいつ水から生まれるわけだ。

「贅沢」というのは、財布を膨らませる紙があれば得られるわけではない。

久しぶりに、良い夕方を店より眺める。

お隣『ペンネンノルデ』さんの、冬マフィン‥ココア&ラムクランベリー&クリームチーズマフィン、完成度高すぎです。

2017年11月26日日曜日

初除雪と「暮らし」


支笏にもようやっと来ました、白いベチャ雪。


生まれたわけでも育ったわけでもないところで越冬するには強いfor‥が必要。

白い季節は様々、「覚悟」を試すわけです。
生きること。働くこと。遊ぶこと。愛すること。
すべてを集約した言葉を「暮らし」と云いまして。
「今まで」と「今」の思考が生む、最大なる自己表現です。

言葉は真実をいつだって語るとは悲しいかな言えません。
ぼくは言葉に救われたクチなのでそのチカラを完全に信じたいのですが、皆がそうでもないようです。使う人次第で言葉は軽薄にもなり得ます。ぼくは言葉をもてあそぶ嘘つきは大嫌いです。
言葉の使い方に納得いかず、失望することも多かったので、‥言葉のままに期待するぼくが馬鹿なのでしょうが。
勿論、『この人は言動一致、嘘をつかない信頼に値する人だ』と説得力の塊のような人に出会えたことは幸運です。その人がいなければぼくは今ここにいません。

「暮らし」は真実だけを語ります。説得力は言葉以上、その人以上です。

まあ、だんだんと「言葉」よりそちらー「暮らし」から真実を推敲するようになりました。
言葉はときに、残酷です。言葉の使い方を知らない人もいます。
「暮らし」を見ればそれだけで等身大のその人が見えるという訳です。

語らずに「暮らし」に全てを語ってもらえるのが理想。ぼくは言葉のチカラを信じたいけれど、同時に言葉から解放されたいとも願っています。
いつか訪れるであろう夢のような日まで、ぼくはあほみたいにこうして言葉をつないでいくのです。

説得力のある「暮らし」。
ギャップを埋めていくためには足し算ではなく引き算。
どんどん、捨てていくことなんだと感じる初冬なのでした。

2017年11月25日土曜日

『ウィンターカヌークルージング』始動!


あれこれ、個人的雑務だったり、仕事内容を切り替えたりで、ようやっと体裁が整ったところで、久々カヌーツアーへ出陣。
今冬は今まで以上にツアー動かしまっせ~。

横目に氷濤勢。‥おおお、みんなやっているなあああ!!
邪魔しないようにすーっと通り過ぎながら、ああ、なかなか行けずにいる間にもうタワーが立っているではないか。時間が確実に経過していることを実感する。

うーん、なんか、やっぱり、良いんです。
空の下。水の上。空と水の間。呼吸の仕方をここで思い出す、というか。
ぼくのままで一番いられる場所。

寒い?そりゃそうです。特に今年の11月は冷え込み厳しすぎるけれど。

吹きなぐる風に乗って真横から飛んでいく雪に興奮する北好き不思議ガール。

寒いから感じられるモノがある。
人生相談初冬ツアー。マンツーマン、やっぱりよかですたい。
どうせ生きるなら、ぼくは楽しい方が良い。楽しいかが大事、楽しくするのは自分次第・捉え方次第。毎日笑えていればそれだけで。

2017年11月24日金曜日

引き潮満ち潮津軽三味線

今季初雪道走行。
雪はきれいだ、明るいなあ。


高橋竹山(右)&弟子・高橋竹与(左・現二代目・高橋竹山)。超絶技巧。面白すぎる。解き放たれた音。後半戦、遊び心ありすぎ。

執着するな、と「カラバトカリー」のスパイスに覚醒させられ、
何となく行き詰まりを打破するにも、執着するな、なのかなあ。ううむ。考えずにはおれない、様々と向き合う季節。
お金はどう得るかで価値を下げも上げもする。稼げれば何でも嬉しい、わけではない。好きなことで稼いでいたい。嘘偽りなく。お金は目的でもない。ただの手段。目的になるとたいがいうまく回らなくなっていく。

できるかな、やってみよう、から、できる、へ。さてどう展開するか。同じことの繰り返しでは済まないのが人間、人間界の悲しい性、さだめ。

何が肝要か見失ったら本末転倒。
とにもかくにも心・身体健やかに。

2017年11月23日木曜日

いざ行かん、多様性道!

コーヒー道、勉学は終わらない。


色んな淹れ方がある。こだわりがある。豆がある。
ネルドリップだけが正解‥でもない。
「おいしい!」はたったひとつだけでなくてもよい。
色んな形の「おいしい!」があって良い。
ああ、なんだかぼくも少しずつ大人になっていく。

生物多様性の大切さを説かれた学生時代。
カヌー道もコーヒー道も、「多様性」が肝。
自分の正義を振りかざす青い時代は終わり。足すのでなく、引いていくこと。
「シンプルをきわめるとピュアになる」、だ。
振り返らず、しがみつかず、寂しがらず、こだわりきった先にある世界をただただ見に行くのだ。
何のために、なんてなくていいのだ。知らない世界を見てみたい。好奇心の疼く方へ。

2017年11月21日火曜日

『奥入瀬自然誌博物館』河合大輔さん著

先日、青森・十和田のカヌーガイド/周平・ヤスさんから進呈された奥入瀬本。


写真が多く、デザインも良く、見やすいなあ‥と思ったらそうですか、周平さんがデザイン担当か。
撮影した写真は時に丹羽大先生。
そしてそして、何といっても河合さんの書く文章がやはり素敵すぎる。
押し付けない。本全体を包みこむやさしさがにじみ出ているなあああ。

お買い求めは→おいけん

学生のとき、クモ(お空じゃないよ、昆虫でもないよ、スパイダーだよ)の研究をしていた。
小さな小さな世界に目を向けると、そこには人間界なんて到底及ばない大きな大きな世界ー気づき・学び・発見・感動・美しさーがあったことを思い出した。

ぼくは家をつくったことは一度もない。死ぬともしれない大空にDIVEなんてできない。
小さな小さな、人によっては見つけ次第殺されてしまう場合も多々あるクモはぼくが尊敬してやまない生き物である。
小さな小さな生き物への畏敬の念は、人間界以外、あらゆるフィールド、川に、湖に、山に、すべてとつながっていく。

生物が生息できる限界標高にいるのは、三つの生き物だけだと何かで読んだ。
クモ。鳥。人。

マクロな世界に答えがあるのだ。
一点にとどまることが、世界を旅する以上の旅なのだ。

この本を読むと、奥入瀬に行きたくなる。
雨の森を歩きたくなる。立ち止まりながら、ゆっくり。
蔦温泉、また行きたいなあ。
うん、行こう。
河合さんの視点で森を歩けたなら、森の色が変わるんだろう。虹色どころではないよな。
知らないことがまだまだいくらでもあることを知るところから、世界の色は足していける。
もっともっとカラフルな世界を味わってみたい。

2017年11月20日月曜日

『ヴィヴィモン』@鎌倉

逃避といえば、海だった。

何が何だか分からない。自分が誰だか分からない。もっと面白いと期待していたはずだったのにクソつまらない日常という現実。ただただ抱えきれない違和感に押し潰されそうになると、海へ逃げた。
何にもせずに、ぼーっと、ただただ、一日中海を眺めてぼんやり。
高校生だった。
友だちからメールが入る。「今日休み?」
『うん、海に来てしまっている。わはは。』

制服についていたであろう砂。親は何をどう思ったか。


縁あって、縁を感じるお店。
とある店にはフラれたが、【カフェ ヴィヴィモンディモンシュ】へようやくたどり着いた。
店でコーヒーと向き合うときに背中を押してくれた存在。

(2015年11月15日てやんday:【活字の海で溺れたい2 「鎌倉のカフェで君を笑顔にするのが僕の仕事」堀内隆志】)

音楽という情熱はさらりと流して、誰でもが入りやすく、誰でもにちょうどよく。
個性を強烈に打ち出すより、個性を内に秘める方がもしかしたら難しいことかもしれない。
良い時期に良い場所、良きコーヒーに出会った。

出先でおいしいコーヒーを飲めたときの喜びったらない。

2017年11月19日日曜日

for


眩い人たちに囲まれて。
好きなことをする。しごく単純なことを続けている人たち。
簡単なことがなかなかどうしてできないと嘆く人が多いことにもようやく気づきはじめてきて。
あれ、あの人もこの人もどうやらただ者ではないということか。
一緒にいると愉しくて。面白くて。予測不能すぎて。先が読めないから物語に夢中になるように。
ぼくにはできないことをできる人がいたら、ぼくは嬉しくてたまらないから、ついていく。
楽しそうな人がぼくは好きだ。
はて、ぼくはその人たちにとってどう映るのだろう。くすぶってみえるのだろうか。はたまた、同じく、楽しげに見えるのか。

普通の顔で店に立っていると、おじさんが嬉しそうに「楽しいだろう、にーちゃん」とニタリ顔。
ん?しごく真面目な顔をしていただけなのに何故?
しかしまあ事実を否定することもせず、素直に答える。

「ええ、楽しいですよ。‥一緒に働きますか?」

そんな一日。
生きている限りは笑っていたい。



2017年11月17日金曜日

カフェCANOA再開

本日、なおきさんの誕生日。氷濤まつり制作陣仕事始め日。カフェ再開日。

三冬目。
リハビリがてらの「いらっしゃいませ」。
店の表にあった「テイクアウト」看板を「カフェ」に裏返して、カフェメニューを飾ったら、あら不思議。急に人がカフェだと思って入ってくるわけで。
「箱モノ」というのは使い方・使い手次第で、姿を変えるカメレオン。
一瞬で別の空間になる不思議。
しっかし、緊張感あるなあ。


冬ツアーメニューもかのあツアーメニューに三本上がった。
長いこと夢見ていたプログラムもある。
さて、どこまで可能性を見出していけるかな。

2017年11月16日木曜日

友だちというもの

どこがすごいとかイマイチとか、もう、よく分からんのです。


なんか、気付けばいつもなんとやら。

言葉と言葉の間。
行間で語らえる間柄ってのはそうないのだなあと、大人になるほど、色んな人と関わるほどに気付かされます。

友だち100人もいりません。

2017年11月15日水曜日

【ペンネンノルデ】11/19(日)『パンとおやつ市』@恵庭出店

支笏湖でこっそりマフィンを焼いている「ペンネンノルデ」出陣イベントのご案内。
ペンネンノルデ公式インスタグラムはこちら→【ペンネングラム】


■時間:10:00-16:00
■場所:黄金ふれあいセンター(恵庭)
◎主催:ミナミナ市

今回の主催は安定感あるミナミナ市さん。
アクセサリー作家でもあるこの方、とってもハートフルな方なので、イベント全体とても優しく居心地の良い空間になるそうな。
ズラリと豪華絢爛(広く浅く)なのも良いけれど、じっくりゆっくり丁寧に、狭く深くどっぷりと、という方がぼくは好きです。
一点から世界中どこにでも行けるのです。

さ、話がそれる前に、癒されたい方、おいしいものが好きな方は是非。

2017年11月12日日曜日

11/1-15 安達茉莉子『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ』@ひるねこBOOKS


谷中の「ひるねこBOOKS」へ。安達茉莉子さんのお話を聞きに行ってきた。


思い出すと単純な「楽しい」だけではなく、できるならば蓋をしたい苦く苦しい記憶、とか、気の知れた人だけに分かってもらえていればいいような自分のアイデンティティ成立への道、背景。

表現者というのは、どうしてさらけ出すのだろう。出せるのだろう。出さずにいられない、のだろう。

隠す、隠さない、隠したい、言う、言わない、言いたいけど言わない。言えない。
どこからが「嘘つき」「不誠実」「ごまかし」「逃げ」となるのか?
臆病者は市井の人を選ぶ。

何のために、とか、誰のために、よりは、
よりよく、生きるため、もっと、高く踊るため。

2017年11月10日金曜日

缶詰カヌー合宿5days


技術や理論。採点、評価に点数。肩書き。
ご存知の通り?そういったことが嫌いで。というか体質に合わなくて。ぼくはド文系のフィーリング型。


缶詰生活の息抜きの一冊はこちら。
『津軽三味線ひとり旅』高橋竹山 中公文庫
チーム十和田に聞いてみるの忘れたなあ。
『ましろのおと』という漫画を読んでから、三味線のことが気になって気になって気になっている。

考えるより感じていたい。

どうでもよかったこと。お任せしてきたこと。逃げ続けてきたこと。

向き合うと、そこには、新たな世界も確かにあって。
ようやく、面白いと思えるまでになって。
相当時間がかかったけれど、亀の足でも歩き続けていればいつかたどり着く。

久しぶりに考えたカヤックのこと。広い河川敷の階段に座ると、文化祭をこそっと抜け出してニケツして隣街まで走った高校生に一瞬で戻ってしまうこと。
初めてカヤックに乗せてくれた人と再会、その息子さんとはじめまして。

初心忘れべからず。
過去を捨てるな、抱えながら進め。さらに進め。
多分そういうことだろう。

初めて漕いだ日。それは自由を手にした日。

オールドタウン、キャンパーに乗りたい。
ぼくの身体はぼくが思っているよりずっと、フラットボトムに侵されていることを痛感した。
カヌー=オールドタウン=キャンパー16。
北海道では、支笏湖では、…いや、かのあでの当たり前。本州では当たり前の方程式…ではない。
どうやら贅沢な環境に慣れすぎていたのだということも、こうして外に出ないと気付かない。なんて幸せな環境。
あの艇だからとことんまで飛べるのだ。あの艇でなければここまでカヌーに捧げることはなかった。

関係者の皆様、様々な学びをありがとうございます。
もっとうまくなろう。うん。




2017年11月5日日曜日

『ねぼけ人生』水木しげる


都内、某隠れ家に沈没している。
セレクトショップまさとし。
いつも良い本を良いときに。


p.123「何をやらされてもできるというキモチでいたし、現に、工夫すれば何だってできた。不具でも、普通の人と同じようにできれば、それは不具ではないのだ。」

知らなんだ。片腕失ってたんだ、ラバウルにて。
思考が素敵。
反骨反骨。よしゃ。苦手なことも向き合おう。食わず嫌いなだけかもしれないし。

2017年11月3日金曜日

ごっつあん、big up パスタ

冬仕込み。ここ二日ほど、ジンジャーシロップを量産していた。

結構、手間ひまかけている。自分で言わないと誰にもわからない。
夏は炭酸でジンジャエール。冬はお湯割でホッとジンジャー。


今日のお昼はブロッコリーとしらすのバターしょうゆパスタ。
ぐっとくるね。知っている人がつくる野菜はどうしてこうおいしいのだろう。
食べるものをつくるヒト。カッコ良すぎ。

大滝方面に大きな声で叫ばずにいられない。
「あなたのことがつきだからあああああ!!」

よし、明日からちょいと場面転換。
精進しましょう、あらゆるジャンルにて。

2017年11月1日水曜日

どうでもいい人が大好きな人になる瞬間


おでん。

はっきりいってどうでもよかった。さっきまでは。

たった一杯を飲み干すだけで、思考が、志向が、180度切り替わってしまうこともある。

おでん革命。

だしって何なのだろう。澄んだ。シンプルな、ピュアな味。

「おいしい」という感動に出会えたときの喜びったらない。
これを味わうほどに、そっち側に立ってみたくもなる。

初めて多摩川に浮かんだときの喜び、千歳川に「はじめまして」をした日、初めてあのコーヒーを飲んだ時の喜び‥
全部、昨日のことのように強烈に鮮明な記憶として残っている。
初動の感動という残像を追いかけることが仕事になっていて。

カヌーで「気持ち良い」という感動に出会えたときの喜びを自分があちこちで味わえば味わうほどに、味わって欲しくもなるように。

心が動くところから、すべては始まっていく。心が動かないことには、何も始まらない。

ああ、もう、ぼくはあの店のおでんが食べたくて仕方がない。