2017年9月12日火曜日

茶色いコーヒーと澄んだ支笏湖


一日、雨。久々、店にいる。手を付けられずにいたあれこれに取り組む。ああ、ようやっと、夏の間停止していた思考が動き出している。

夕方の店内。電話が鳴った。

「あの、旅行をしている者なんですけど‥今日何時までやっていますか?‥今札幌なんですけど、先日そちらで飲んだコーヒーがおいしくって。天気が良くて目の前の湖がきれいだったというのもあるかもしれないんですけど‥今日は雨ですね~。あのコーヒー、今日も飲めますか?」

分かるかなあ。この気持ち。
派手さはないけれど、足元からじんわりと体内をめぐる静かな、確かな感動。

生きていると、嬉しいことがある。
ぼくは良い仕事がしたい。うん。

「いい仕事がしたい。ただ、いい仕事がしたいんです。ドキドキしたいんです。手に汗を握って、息をするのも忘れるような、そんな瞬間に出会いたい。」
(『問題のあるレストラン』より)

好きなことを諦めないこと。好きなことを見つけること。好きなことを馬鹿にされること。好きなことに気づくこと。好きなことを一番とすることに決めた日。自分の好きを信じ抜くことにしたこと。好きなことなだけにおっかなすぎたこと。好きなことで暮らす本当の意味。

コーヒーが茶色いのは、色んな人の、色んな気持ちが混ざるから。

どうせなら、せっかくだから、コーヒー豆も買えるから、と恵庭の『きゃろっと』をご紹介。

コーヒーをおいしいと言われると、全存在を肯定された気になる。
生まれつき、自己肯定感の高さは群を抜いているつもりで周囲から気ちがい扱いをされ続けてきたけれど、もしかするとそれは逆に自己否定感が高すぎて逆に振れただけの話かもしれない。

茶色いコーヒーを澄んだ湖上で。夢と現実のコントラスト。

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