2017年4月25日火曜日

活ほたて

一緒にいすぎて倦怠期もありましたが、しかし、離れて分かることがあるのは恋人関係だけでもなくて。まあ、そんなこんなを色んな場面で強く痛感しながら過ごす今日この頃。

GWに備えて?嵐の前の静けさ?
さて、人員は変わらずツアーメニューは増えている。今年のGWは何がどうなるだろう。

店という「良識」という名の首輪。事務仕事においてクレイジーである必要は一切ない。むしろ、不要。
事務処理能力を高めることは、つまり、ガイドとして?というか、人として?の自分の最大の武器を抑え込むこととイコールだった。思考やモノの見方もずいぶんと変わった気がする。
店前、店後、で別人だと自分では認識している。
外に出れば出るだけ店での仕事が溜まっていく。いっそのこと外に出ることを諦めた方が楽。どの仕事も大事すぎてなかなか渡せないし。どちらも手離せなくて身動きが取れなくなっていった。人より早く動き時間を創出するしかない。
外に出る単純な喜びより苦痛が上回るようになって二夏が過ぎた。
メインガイドとしてのぼくは殺すしかなかった。そうするより他になかったが、簡単に殺せるようなぼくではなかったのだろう。死んだふりはできたわけだ。 

三夏目。荷物の重さはあるけれど、質が変化してきているような。明るい光の兆候が見えてきている。

こりっこりの活ほたてをいただいた。貝に手を挟まれかけながら、さて、どうしてやろう。

 やっぱり網焼き、バター醤油。

あまり貝類に魅力を感じる質ではないが北海道一年生時、伊達の「和さび」にて噴火湾産ホタテの大きさと食感に面食らって以来、回転寿司屋でも必ず頼むようになったホタテ。
しかし、生態についてはあまり調べたことがなかった。

どうやらホタテには約80個ほどの目がヒモ(外陰膜)にほぼ等間隔にあり、数の割には色の明暗が分かる程度であるが、それによって天敵のヒトデの気配を察知しているらしい。


おっかなびっくり都会人よろしく開いてみたら、二色展開。
赤いのが女の子で、白いのがオス。分かりやすい、ね。
今はちょうど産卵期とのことで、まあ、最もギンギン、パツンパツン。やりたい放題、やられたい放題。
ちなみに生まれて一年目はみんなオスらしい。ベビーホタテはみんなオスなのね。
二年目でオスかメスかに分かれる。性別選択に個人の意思は尊重されるのか、はたまた本能なのか?
何にでもなれるって、すごいなあ。人間の場合はそうはいかない。

社会的地位とか肩書き、上下や優劣なんてくだらない定規に惑わされず、驕らず、まっさらな心で人と向き合う、そんな人間になってほしいとぼくは初めて会ったとき赤ちゃんだった少年に願う。どうでもよくないからなんだよ。ぼくは君と同級生だから。君の年数と同じだけここ支笏で育った。


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