2016年8月22日月曜日

「What are you looking for」(ハナレグミ)

雨のすき間を縫って、今日も一日カヌーをみんなで漕げたことに感謝。
毎日が当たり前ではないことを、自然はいつでもぼくらに教えるために、今日もこうして乱れるのだろうか。
苦しい時代だよなあ。



何もかもが当たり前ではなく、何が起きてもおかしくない時代。いつまでこの地球はあるのかな。ぼくらはいつまでここにいられるのかな。
分からないことは多すぎるけれど、分からないなりにその時々、最善を尽くす。

晴れた日ではないけれど、雨にいつ襲われるかも分からないけれど、風はないから実はカヌー日和なんだ。光がなくてもここはいつでもきれいなんだ。遠くから、近くから、大切な人たちと他でもないここに、ぼくらの大好きな場所に来てくれて、えいやと漕ぎに来てくれてありがとうって、どうやったら押し売りするでもなく、自然にさらりと忍ばせられるだろう。

何ができるとかできないとかは、たいした問題ではない。技術や話術、そんなことはどうだっていい。

夜になって澄んできた頭。

ただ、ひとつだけ。本気かどうか。

本気でないコーヒーは苦いだけ。心をブレンドしなければただの茶色い水。ぼくらの心は味の素なんざ目じゃない。
化学調味料、無添加、ベクレルフリー、換金・販売不可:人の心


オレはいつでもおいしいコーヒーが飲みたい。どうせ飲むのならば、ただの茶色い水ではなくおいしいコーヒーを選びたい。茶色い水をオレは嘘でおいしいとは思えない、言わない、欲しない。


向き合い方だったり、姿勢だったり、覚悟。
仕事も愛も、気持ちがなければ何にも生まれない、生む必要がない。好きなことのためなら何でもできる、したい。

「いかに生きるか、生きたいか」は「いかに働くか、働きたいか」と非常に似通った問題だ。

好きなことをして暮らしていく本当の意味をぼくはここで教わった。
随分と時間がかかってしまった。一杯のコーヒーは、夏とカヌーとぼくをたった一冬で一気に染め上げた。
長らく苦しい顔ばかりしていたのは他でもないぼくだから、偉そうなことは何も言えないけれど。

つまり、同じ熱量で働ける仲間の存在は友だち以上に貴重でたいせつ‥ざん。
一緒に働くことは、一緒にその時間、生きること。


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