2016年5月13日金曜日

冬の終わり、恋の終わり


カフェが終わった。


photo by だいごろ。

なおさんが某アイスクリーム屋さんエイジになった。

12/14から5ヶ月。
今まで付き合った中では最短の別れ。冷却期間だけど。

注文されたケーキを出せなかったことは一度もないし、コーヒーを切らすこともなかった。何のデータもない中で、日々の空気感を先読みしながら、これはひとつの奇跡だと思う。
右も左も分からない素人でも、本気なら畑違いでもできないことは何もないことがわかって、その事実はぼくに確かな自信をもたらしてくれた。
趣味の域と、稼ぐ域には、明らかな線があることも痛感した。
好きなだけではぼくは向上意欲が刺激されない。仕事にすることで背筋が伸びる。カヌーもコーヒーも、奥深い世界だから終わりがなくて好奇心をくすぐられる。ぼくは答えのないものが好きだ。正解を探るのが好きだ。

今日までカフェを開けられたのは、みんなのおかげ。ぼくもすごいが、みんなすごい。才能。
踏ん張れたのは一人じゃなかったから。頼もしい人たちに囲まれている安心感があったから。ぼくは一人では好きなことを選べないし、一人では気を張るしかなくなるから理性が勝る。そうなるとぼくの個性は半減する。今までいかに自由を確保してもらっていたか。調子にのせてくれていたのだ。99%勝ち戦ができたのはかのあのおかげであり、ぼくほダブルなおに頭が上がらないのだ。

肩の荷が下りた。帰りがてらニヤニヤがとまらなくて、気を張っていたんだなあと。
明日から、少し理性を残しつつも極楽とんぼスイッチを入れて、水の上を我が物顔で行く。

何もかもが、春。


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