2016年5月11日水曜日

熊野よりなおきさん戻る


雨。カフェ。
温泉街の桜をたんまり眺める。あれ?こんなに桜だらけだったっけ?
水の謌さんの目の前の桜がここ数日際立って美しい。
植えた桜はそりゃあもう美しい。去年の桜は知らない。店準備でどたばただったから桜を愛でることはおろか、桜に気付いてすらいなかった。
まわりが見えないときも、それはそれで大事。ぼくは若かった。

しかし、心は亡くしてはいけない。忙しくても、心は手離していないつもりの今。
去年までのオレなんざ、遥か足下。そんなつもりの今。不安定すぎたが故に反動もまた。振れ幅、振れ幅。苦しみが、喜び。だから苦しみ、追い込まれたい。もっと突き詰めたい。乗りこなしたい。つまらない人間になるのだけは御免。

朝イチから特に顔を出さないあたり、なおきさんらしいなと思う。

それぞれのGWをさらっと共有しながら、パドルを迎えに行く。

あと、二日でカフェと別れる。嬉しい。寂しさもなくはないが、解き放たれたい気持ちも強い。束縛されるのは得意ではない。
濃厚すぎたからちょっと距離をおこう。あれもこれも同時に愛せない。どうせ愛するなら本気でぶつかりたい。中途半端な気持ちを抱えながらどちらにも手をつける3月4月5月、時間の捻出法には磨きがかかったが精神には堪える。
罪悪感、限界。
好きだから味わう申し訳なさ。

あと、二日。健やかな日々へ帰る。

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