2016年2月17日水曜日

コーヒー、抜き打ちテスト


気を抜いて髪型を決めない日に限って、朝から夜から馴染みの方があるのはなんじゃらほい。


アンドーナツに頼り出したら、フィナーレは近い。毎日ケーキを眺めて焼いていると、そそられなくなる。
しかし、やはり、あんこは特別枠であるらしい。

開店前、朝から夜の音楽、BEGINをかけながら準備してみた。

まずいかなと思ったら、やっぱりか。涙腺がぶっ壊れてる。疲れるから泣きたくない。

「あふれる涙」

オレの暮らし自体は絶好調。だから、これはオレの涙じゃない。
いろんなとこにいる、今すぐ隣にいけない友人たちの、泣けない分の涙だと思う。


毎日、向き合っている、たったひとつのコーヒー。訳がわからなすぎて考えたくない日もあって、休みの日にコーヒー淹れないで済むことに気が付いてほっとして、何でほっとしてんだよと毒づいたときもあって。

好みはそれぞれであり、
どれだけ追求していても、昨日と今日の違いを知るのはぼくだけ。
やばい、これだ!今!飲んでみてほしいときに、誰もいない。
ちょっと虚しい。
でも、手を抜いたらいけない。
びこーず、ぼくはコーヒーが好きだから。
好きなことは妥協したらいけない。妥協するなら、最初からやるなよって話。だから、逃げない。真っ向勝負。真剣勝負。オレの「好き」をなめるな。

堂々と出せるコーヒー。申し訳ないと思いながら出すコーヒー。いろんなコーヒーをいろんな顔して提供してきた。

試行錯誤を繰り返しながら、気が付けばオープンから早二ヶ月なのね。

いつか来るとは覚悟しつつ、
本日。抜き打ちテスト。

今朝淹れたコーヒーは、思わず「うまい!」と声が出た。
良かった、そんな日に来てくれて。
堂々と出せる味を恐る恐る師匠に提供した。


…この二ヶ月、肯定!

誰かは分かってくれている。誰かは認めてくれている。

ぼくはぼくの「うまい!」を信じていいのだな。
自分が感動しないものに、人様が感動するはずがない。

ツアーと同じ。誰よりも先に、誰よりも深く、ぼくが真っ先に感動して、ぼくなりの味わい方をまずは提示した。












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