2016年1月2日土曜日

「DAY DREAM」


いつだって夢のような言葉ばかり溢れるんだ
君の唇を眺めてるのが好きだった


水平線その向こうに消えた日々に
重ねたのは鮮やかな笑顔
ぼくはまだ夢の中さ

by Caravan


旅の空は、暮らしの空。
ここではないどこかは、どこでもないここ。
音楽は変わらない、やまない。
幸運なことに、ぼくはあほなまま、少しずつ、できることを増やせている。
とにかく、感謝。

泣き崩れた夜もいつか明ける。死にさえしなければ、誰にでも分け隔てなく、朝は間違えずにやって来る。
自然は恐ろしい。けれど、間違いない。
人間は愚かだ。しかも、間違える。いいとこなしだ。

しかし、この節穴には、一生懸命な人間は自然より何より素晴らしく映る。美しく見える。未完成、矛盾。人間臭さ。
老若男女問わず、頑張る人が好きで、頑張る人がいたらいくらでも力になりたいと思う。
技術ではなく、ついた餅より心持ち、なのだ。

カヌーが漕げるだけでは、おいしいコーヒーが淹れられるだけでは、全く、足りないのだ。
どうして漕ぐのか、漕ぎたいのか、誰に淹れたいのか、飲んでほしいのか。なんのため?

水面下の気持ちが抑えても溢れてしまっている、そんなんが最高。
語らずに動作で語る。ワンストロークで。一杯で。
伝えるために、伝えるための言葉を手離して自由になりたい。
言葉というゲージから、心を解放させてあげたい。

水の上だと狙うことはできないけれど、たまにゲージの鍵を拾う。天国があるならここだと確信しながら、ぐわんぐわん。頭が重たくなっていく。ぐわんぐわん。完全に身を委ねる。水のリズムに、テンポに、全権を任せる。調和していく身体。個は消失し、水の一部に成り変わる。この懐かしさはなんだろう。いつか、ぼくは、ぼくらはなんだったのだろう。

水とセックスできる人をぼくは他に知らない。
パドルを抜けなくなる。
落っこちないようにだけ、最後の理性だけ、かろうじて残す。
この途方もない気持ちよさを全世界、一体何人が味わえているだろう。もどかしい。体感しないことには全くわからないし、意図的にお連れすることも叶わぬ異次元のお話。
危ないクスリも煙草もパチンコもやっていません。素面だし、それでもtripできてしまうのが、水の上。



誰しもに素敵であってほしい。誰しもが素敵であれば、この世界から愚かな争いはなくなる。無駄な痛みや悲しみがありふれていることに、慣れては、麻痺させてはいけない。今、ぼくらが生きるこの世界は、変だ。妙だ。狂気だ。騙されてはいけない。
ぼくらの小さな暮らしはまとかもしれないけれど。

価値観は様々だから押し付けずにとりあえず自分の素敵を、自分で表現できるように頑張ろう。半径五メートルの小さな世界を完成させる。
腕っぷしより心粋。意気。







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