2015年10月12日月曜日

コーヒーポットは白に限る


今日も強風。
店番長、なおさん、昼からはどるふぃん。
午前、ツアー。ぼく、どるふぃん、それぞれに。
午後、ツアー、ぼく。
お祭りの余韻男、なおきさん。


朝、一人でカヌーを準備するのが、ぼくの日常。ルーティンワーク。
漕げなくはないけれど、この風でソトカフェはできない。短時間に切り替えればできるな。
支笏と会話を重ねながらあれこれ算段を立てる大事な時間。

なおきさん、福島さん、Pちゃん、ほーりー…
しゃべくりながら準備をする時間がぼくは好きだった。
しかし、まあ、集う拠点ができた今、一人の時間も貴重。
誰とも話さない時間も、人間だもの、必要だ。

観光船、スワン、欠航。おくとーばー2015、手厳しい。

たまに雨。寒い。ダウンを来てきたお客様…正解!
刻一刻と風向き、風力が変わる。こんな日は気が張りっ放し。気になって気になって落ち着かない。風の日はいつもの三乗疲れる。
ぼくは風の恐さを知っている。

趣味であれば漕がない日も漕ぐ。
ぼくの仕事はケーキ製作より店番より何よりもまずはカヌーであるわけで、…はずで、お客さんはカヌーを楽しみにして来る。
好きなことが仕事となることで生まれる苦悩、とやらであろう。
しかし、それは幸運なる葛藤なのだろう。

一般的に、仕事は「選ぶもの」。なおきさんは、「つくるものだ」と。たんたんは「盗むものだ」と。ぼくなら「選ばれるもの」、「声をかけられるもの」と言うかもしれない。

クリエイティブな空間づくりは封印。安全第一。
白鳥のように、水上ではもたつかない。

ツアー終了。またねと楽しげな笑顔たちを見送ったなら、ツアー現場の源流へ引き返す。
片付けの相棒、ほーりーは身体を壊し戦線離脱してしまったので、片し作業も無駄口や鼻唄合戦もせず黙々と行う。
カヌー準備と片付けはツアーに出ない日も、とにかく毎日行った。
今年は全体的に人手が足りず、担ぎ人員も非常に少ないため、例年以上に担いだ。年間、何艇担いでいるだろう。へっぽこだが、無理のない担ぎ方は身に付いているらしい。
縁の下で支えるってのはてーへんだ。自分が乗りもしないツアーの準備はぼくに忍耐と妬みと我慢とやりきれなさと、様々な感情を与え、我儘なぼくを少し大人にした。愚痴を聞いてくれる周りの聞き上手たちにも感謝。
できる人ができることをやればいいと常々思ってはいるが、
知らず知らずのうちに、この場所でぼくにできることも背負うものも膨張し、気分は個人事業主さながらである。

数年前矢吹さんに言われた言葉の意味がようやく分かってきた。あの人の言葉は時限爆弾みたいだ。

それにしても、どんなお店で飲むコーヒーより、自分で淹れるコーヒーがやたらにおいしい秋。…というか、もはや初冬。
この頃は新たな淹れ方を半信半疑で導入してみると、さらに磨きがかかってしまい、こうなるとお店に飲みに行けなくなってしまうではないと、困る。
恋はあらゆる芸事の質を高めてくれる。

カヌーの話だけではなく、支笏や千歳川だけでなく、ぼくはコーヒーの話やここではないどこかの話もしていたい。


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