2015年6月30日火曜日

南が北だった


おねーさんが、楽しげに西表での初めてのカヤック話をしてくれなかったら、

今頃、ぼくはどうしていたろうか。

(知り合いより写真拝借。石垣島。ここでいつかのぼくはcrazy guysと夕陽を眺めた。忘れかけていた16歳のビジョンクエストを久々に空気感まで思い出せた。)

trip
おねーさんは、水の上の世界に恋をしていた。

カヤックは人に夢を見せられる乗り物なんだと思った。

trip
ぼくも人をこんな顔にさせたい。気持ちよくさせたい。

人を、誰かの心をこれほど揺さぶれたならどんなにか愉しいだろう。


波照間の食堂。夢見心地の帰り道。見上げた空は、ピンク色。


いつしか、ダブルパドルはシングルに。海は湖、川に。カヤックはカヌーに。南のはずが北に。
それでも、雪が降れば、空はやっぱりピンク色。

南が北だった。

夢か日常になった。

イメージに導かれるだけ。

南が北になることだってある。





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