何にもなかったところに ぽんっとたったひとつ
そこがどこかも分からず そこがここでないなら どこでもよくて
誰のことも知らない ぼくのことも知られていない
それでも 何にもなかったところにも 知らぬ間に種はまかれ
知らぬ間に花も咲く
花が咲いたならそこはホーム 癒える寂しさ それがいい家
何にもなかったところに 最初から当たり前のようにあったもの
何にもなかったところに 最初から探し続けてきたもの
何にもなかったところに 全部が全部 咲き誇っていた
ただ 愛で方を知らなかっただけ
そばにあるとは思い至らなかっただけ
春は 花は
夏は 水は 秋に駆けめぐる生命たち 冬の朝焼け
季節は地球が回すのか はたまたぼくらが回すのか
何にもなかったところで出会い生まれた何でもなくないあなたとぼくの物語
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