2013年10月17日木曜日

カヌーとコーヒーと君と、夢の欠片。

決まっていたのは、行き帰りの飛行機だけ。

今年も、はまだくんがやって来た。

ぼくは離れて試しているのかもしれない。自分を本当に好いてくれているのは、一体誰なのか、と。
「人」はとかく必要とされたがりで、ぼくは特に「人」だ。


おさまりの良い場所を発見してしまったので、お湯が沸くまで。
ぼかあ、漕がないために、恋で‥漕いでいるんだよなあ。

「テンボウ岩」の記憶は、naokiさん、Pちゃん、はまだくんとのものになった。

(Photoby はまだくん)

東京とか北海道とか、距離とか時間とか、ぼくらにはどうでもいい。
大事なのは「君」と『ぼく』が、「君」と『ぼく』としていること。

くだらない「当たり前」に風穴を開ける自由な心ひとつ、あればいい。こだわり続けたいものがある。
何もかも、熱量次第だ。


「大切な人とカヌーを漕ごう」と言いながら、そんな二人を見守りながら、ぼくはというと、いつもひとりでカヌーを漕いでいる。
各地からやってくる「二人」を見守ることで、疑似体験して満足した気でいたのだろう。
秋になって、そんな自分の説得力のなさに気が付いてしまった。

「大切な人とカヌーを漕ごう」。
それこそが一番ぼくのやりたいことであったはずなのに。

自分のカヌーに大切な人を乗せたのは、もしかしたら、思えば、初めてかもしれない。


まっさらな感動に震える背中をなんとはなしに眺めていると、前に座るはまだくんが、カヌーに出会った頃の自分に見えてきた。


好きな人と川と湖とカヌーとコーヒーとぼくが「あっち向いてほい」したら、
みんな同じようにして前を見る。





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