2013年4月10日水曜日

僕のアトリエはJR普通電車内


期限の迫った「青春18きっぷ」が手元に余っていた。
金券ショップに行こうか悩んだ末に、僕は新宿駅東南口の改札をするりとくぐっていた。



お金はないけれど、時間をかけてでも会いたい人がいる。‥「時間をかけてでも」、というか、むしろ、「かけたい」が正しいか。時間というか、自身のエネルギー、か。

会いたいと思わせてくれる人がいる。これって幸せ。


そんなわけで、ここ数日、一日の大半を車内で過ごしていました。

車内のお供Aは、何度目かの『全ての装備を知恵に置き換えること』石川直樹。

石川直樹さんは、常に「ここではないどこか」を意識して生きている。



電車に揺られながら、場所に向かうのではなく、あくまで、人に向かう。

場所なんてのはどこでもよくて、会いたい人がいて、その人がたまたま今はそこにいるから、そこまで行く。ただ、それだけ。なんで会いたいのかとか、それもどうでもよくて、本当にただ、会いたいから会いに行く。僕は物事をシンプルに考え続けていたい。いちいちこうして御託を並べたがるのは、何故だろう。
ある人は「小難しいことを考えたい時だけれいに電話をする。」という。哲学者崩れでも、まあ需要はなくはないわけだ。

このように会いたいと思っていることを、思うだけでなく知っていてもらいたいと欲し、言葉にしてしまう僕は、まだまだ子供なんだろう。アピールばかりに執心してしまったり、ね。

電話でもメールでも手紙でもなく、やっぱり、人と人とは直接でないといけない。(いけないわけではないけれど、おざなりな関係はいらない。)
大切にしたい関係であればあるほどに。この頃切に、強く思わされる。

いつまでも同じ僕ではいられないし、それは誰もみんなそうで、そんな僕らがつくる関係性が一定であるはずがない。それを悲しむ必要もない。
実際は、それほどクールにはなれずにいるのだけれどね。


恵比寿のシノハラさんがさわやかすぎたので、翌日の僕は、すっかり感化され、久しぶりにピンクのシャツを引っ張り出して、すっかり街の人間を気取り、このようにニタついていたのです。


夜は新宿、某居酒屋へ。


声のトーンもジェスチャーもヒートアップするアツすぎるおっさ‥おにーさんたち。今夜もバトルか。しょうもない。


いつだって手を抜かない、抜けない。だから、好き。
とことん暑苦しい会でした。

次の日。


 OR(アウトドアリサーチ)のダウンを見せびらかしたいだけ。電車旅にマスクは必須。
よだれを垂らして眠りにつけるからね。



新宿から二時間で、宇都宮。お馴染み「みんみん」の焼き餃子。

僕の好きなもの、餃子、焼き鳥、あんこ。コロッケ。


人生の先輩に、西で得た収穫物をどさっと見てもらいました。

四万十の美しさと北海道の美しさとの違い。農業。学生運動と今の反原発運動。電車旅。社会。マイノリティ。昔から貫き続けているもの。子どもを育てること。親と子。仕事。これから。

那珂川のようにとめどなく流れ続ける、脳みそくすぐりっぱなしの贅沢な会話時間を堪能。

何事も(話し)足りないくらいがちょうど良いのでしょうか。またの機会を楽しみに。
ありがとうございます!


続きはまたね。





0 件のコメント:

コメントを投稿