2013年2月3日日曜日

香川5〜四国霊場第六十六番札所「雲辺寺」と「豊稔池」

自転車馬鹿の誕生日。おめでとう!

毎週日曜日はみんなお休みということで。

とりあえず、未来の小説家と自転車で近くのスーパー「マルナカ」へ買い出しに出た。
食が荒むと心が荒れる。一週間分をまとめ買い。3000円しないくらい。

物価は特に安くはないようだ。

帰りがてら、大野原萩の丘公園へ。瀬戸内海を一望できるポイントでテンションが上がる。初日に港から確認した伊吹島も見えた。

僕らのいるところは平坦な盆地であることがよく分かる。

ここは萩原寺(四国別格二十霊場第十六番)にもつながっていた。

天気が良いので、そのまま、雲辺寺へ行くことに。
時折気合いの奇声を発しながら、延々続く坂道をママチャリ漕ぐこと約一時間。
斜面にはみかん畑。青森はりんごだらけだったが、ここいらはみかん大国で、あたたかい土地にいることを実感する。

未来の小説家は、田舎的風景にめちゃくちゃ感銘を受けているようで、
変ぴなところをひた進み、擦れてしまった僕にはなんだかとっても微笑ましかった。羨ましかった。僕が感じないところで、彼は感じる。
経験を積むことで失われるものがある。
年をとるのは一向に構わないが、心が簡単に振れなくなっていくのは、困ったもんだ。

寄り道をしながら、ようやく雲辺寺へ向かうロープウェイ乗り場に着いた。
往復二千円に尻込みしつつ、ここまで来たのだからえいやと乗りこんだ。

山頂には「スノーパーク雲辺寺」というスキー場もあるようだ。

四国の霊場の中では一番の高さ。標高927メートル。

ロープウェイが通っていなければ、雰囲気は全く違ったろうな。

雲辺寺山は、香川と徳島の県境にある。国境気分で、得意げに跨いでみた。

戻りは違う道を雄叫びを上げて気持ち良く下っていく。
途中、左手に「豊稔池」という誘惑が。
ほいほいつられてまたしても、サケのようにひいこらと漕ぎあがる。
小説家も、ニタニタ寄り道野郎なのだった。

豊稔池は、まるで、マチュピチュ。まるで、ラピュタ。僕らの中の子どもがはしゃぐ。
かつての栄光。プライドの隙間に孤独。
月刊誌「まちゅ★ぴちゅ」を制作後に、こうなるとは。そろそろ、お許しが出たのかもしれない。

あとで調べたら、ここの雰囲気ありまくりダムは「日本最古の石積式アーチダム」とのこと。
普通の観光が好きならオススメはしないが、そうでない方には一見の価値あり。

2008年冬に旅立つつもりで買ったツーリングマップル中国・四国編。四年後日の目を浴びるなんて、誰が予想しただろう。
僕はこの地域のことを何も知らないで、ここにいる。当たり障りない付加情報はいらない。僕は僕の地図をつくるのだ。

生活と旅のあいのこ的暮らし。
ここが四国なのか、香川なのか、観音寺なのか、そういった認識は特別ないし、僕にはそんなもの必要もなくて。
掴まずに、まっさらな目で、ただ、ありのままを見る。それでいいと思う。
本当に、普通な、イメージ通りの日本の田舎と、地方の人。

ただ、何の縁でか、たまたま、僕の拠点は今ここにあるのです。

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