2013年1月27日日曜日

江の島の歓待

はまだくんと、江の島へ行った。
小田急線でがたんごとん、目指すは竜宮城さながら「片瀬江ノ島」駅。あたたかな陽光と、程よい揺れ。夢の国へ旅立ったはまだくんの横で、僕は坂口恭平さんの『独立国家のつくりかた』を手に取った。

「歩き方を変える。視点を変える。思考を変える。
それだけで世界は一変するのである。自分に無数の「生」の可能性があることを知る。」


学生時代から、何かあると僕らは、それぞれに、海へ逃げた。逃げ足だけは速いのである。逃げることができるくらいの器用さは兼ね備えていたのである。本当に不純物ゼロの不器用人間であったなら、現代社会において25歳まで生きることは不可能だ。生きること、それは恥。恥を受け入れること、それは‥。


おいしそうに写ってくれなかったシラス丼とつけ稲庭うどん。1100円。
ま、シラスはシラスだよね。旬な時期でないと。



さすがに土曜日。天気も良いので人が多い。休日感が出ていいね。



芸事の神様にも、いつも通りに世界平和をお願いした。世界平和の内に、友だちや家族、僕の幸せも含まれているから。


最近音沙汰がなかったので、うまいこと生きているのかと思ったら、そうでもなかった、はまだくん。
どうして、ただ生きることが難しいのか。でも、そのままここまでやってきた。やってこれた。本当は変わる気なんてなかったことに気がついてしまった。



天気はいいけれど、凄まじい風。


↑石川直樹さんの「アーキペラゴ」を思い出す。


江の島、西側。お勤めを終えようとしている太陽と富士山が仲良く、僕らを出迎えてくれた。


うねる波と荒れる風、轟音。太陽と富士山。2013年も波乱に満ちた一年になりそうだ。
今まで見たことのない景色に出会える確かな予感と共に、ね。


自然の凄まじいエネルギー量には、やっぱりかなわない。かなうはずがない。ただただ、圧倒されるばかり。恐ろしいから、美しい。心地よい敗北感を味わい続けていたい。


元の道を引き返す。江の島東側から望む相模湾。鎌倉やら葉山方面。あら、今度はお月さんではありませんか。


太陽が沈む。暗闇を恐れる前に今度はお月さんが出る。

いつでも、誰かが、僕らを見てくれている。どんな線をも透過するとんでもない光。僕らは守られている。こんなに頼もしい味方が他にいるだろうか。

大丈夫。とらわれずに、思い出して。僕の耳には、確かに聞こえた。





お月さん お月さん あの子の足元を照らしておくれ

太陽さん どうかお願い あの子の笑顔を守っておくれ

照らすことも守ることもできない今のぼく

頼むこと、願うこと、祈ることしかできないぼくの分まで



0 件のコメント:

コメントを投稿