2012年7月9日月曜日

『メインの森をめざして』あめりかを見る

さえない天気。ぐだぐだと活字の海を漕ぐ、これもまた至上の幸せ。

先日、載せた『メインの森をめざして アパラチアン・トレイル3500キロを歩く』加藤則芳
を読んでいる。



これ、ただの、ロングトレイル本ではない。

身体の調子の悪い著者。終始、体調の話題に触れていて心配になる。単調なリズム。
が、得体の知れないモンスター「あめりか」という国についての考察がところどころ織り込まれていて興味深い。

理由なく好きになれなかったあめりか。

3.11で知った。
基地もそうだけれど、日本は植民地なんだ、あめりかの。
経産省テントでいろいろ教えてもらった。
「原発を知るには、歴史を知る必要がある。」

僕は何も知らないことを知った。


ちょっと抜粋。
「世界のリーダーを自認し、世界一の軍事国家を自認し、世界一の民主国家を自認し、世界一の強国を自認し、
独立戦争以来、メキシコ戦争や真珠湾攻撃以外、外国から一度も本国が攻撃されたことがなかったアメリカが、
初めて本国の中枢部分を攻撃されたことによってパニックに陥ってしまった。
2000年の大統領選挙で、もしアル・ゴアが大統領に選ばれていたら、<9.11>はなかったかもしれない、と考える人がいる。ぼくも、それはありえると思う。」

「石油利権に浸る人々に牛耳られる政権。そして、キリスト教原理主義の影響を強く反映させ、狭義のネオコンサヴァティブ(新保守主義)による世界史観。
アメリカの市場原理主義により、企業優先、経済利益優先主義をとり、金を国民に分配するという政策。
経済的利益優先に連動する意味合いもあっての極端なイスラエル偏重主義。
アメリカ経済に不利益になるという理由から京都議定書を離脱した政権。
表向きは自由と民主の理想を謳いながらも、人種的にも、経済的にも、宗教的にも、世界の格差を広げる政策を打ち出し続ける政権。‥」

そんな、あめりかについていくのが、日本だ。

根は深いけれど、気持ちは既に、「原発やーめた」だ。

6 件のコメント:

  1. 手ぬぐい王子さん

    私も「原発やーめた」です。

    実は、私の住んでる市で行われる花火大会が、今年は花火大会の費用を、除染費用に回されるということで中止になりました。
    夏の風物詩の花火大会まで原発事故のために中止せざるえないとは…悲しいです。

    またまた、原発ネタですみません
    でも、昨日花火大会中止を知ってから、誰かに聞いてほしくて書き込みしちゃいました。


    後、1週間で北海道におじゃましまーす。
    今のところ、雨の心配はなさそうなので、北海道の海と川とお花畑を楽しんできます!!!

    永松

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  2. >永松さん
    お疲れ様です!コメントありがとうございます。
    こちらこそ、またまた原発ネタで‥。が、今の状況にあって、話題にしない方が不自然だと思うので、今後もちょこちょこ思うところは思ったままに書いていきますね。

    「原発やーめた」は、大飯原発再稼動反対抗議をしていた方々が口にしていたというコトバです。「やめる」でなく、「やめた」。たった一語ですが、希望を感じられるので僕も以後、使っています。

    楽しい夏の風物詩、花火大会まで‥。くー、なんてこった。
    こうなったら、洞爺湖でウサを晴らすしかないですね。あそこは、毎日、花火大会ですから。

    永松さんの余りある北海道愛を、お天道さまも考慮してくれるはずです!

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  3. 手ぬぐい王子さん

    お疲れ様です

    「原発やめーた」は「やめる」より説得力もある気がします。
    日本中いや世界中に広めたい言葉ですよね

    洞爺湖では毎日花火大会をやるのですか?

    湖と花火って幻想的でしょうね?
    一度は見てみたいです!!! 洞爺湖ウィンザーホテルに、ゆったり滞在してセレブ気分を味わったりして…
    でも、私は当分の間はアクティブで居たいです。



    永松

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  4. >永松さん
    お疲れ様です!

    うんうん、コトバのチカラですね。

    「洞爺湖ロングラン花火大会は10月31日(水)まで4か月以上、毎日約350発の花火を上げ続ける、北海道内で最も規模が大きい花火大会」なのです。

    「道内では‥」と記載しているということは、
    道外にもこんなに毎日、花火を打ち上げるところあるのかな。

    当分というか、もうこの先ずっと、アクティブ街道を攻めましょう★

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  5. 加藤則芳さんの本、面白そうですね。 僕も読んでみようと思います。
    関野義晴さんの「グレートジャーニー」はもう読みましたか? 中南米を旅しながらの文章に、アメリカ合衆国という国に対して加藤さんの見解と同じような描写があります。
    歩くこと、漕ぐこと、、、自然のリズムにあわせて見渡すと、世界は学校で教わったのとはちょっと違うのか?と見えてきます。
    同盟国なのだから仲良くしなければイケマセンが、言いなりになっているだけでもイケマセンね、、、。

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  6. >kevipaさん
    コメントありがとうございます!

    加藤さんの本は、僕は「森の聖者 自然保護の父ジョン・ミューア」の方が質は高いと思います。
    が、今作は加藤さんの執念というか、気迫というか、コトバで表現できないところに、生きる強さ・年数を積み重ね、作り上げてきた覚悟・プライドを感じました。

    関野さんのグレートジャーニーシリーズは、早いうちに何故だか断念してしまいました。ドストライクな内容なのですが‥。
    中南米パート、再挑戦してみようかな。
    kevipaさんオススメ本、他にも何かあれば教えて下さいね~。

    何事も、いいあんばいが大事ですね。カヌーも人づき合いも何もかんもバランスが肝要ということですね。

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